美祢市 災害ボランティアを終えて

執筆者:室蘭工業大学 大学院 修士2年 佐々木悠貴

当時氾濫していた川

氾濫によって流された鉄道

床下の泥かき

ボランティアに参加された方々

7/15(土)~16(日)で佐々木・桐木君・石山君で美祢市のボランティアに参加したため、活動報告をさせて頂きます。

まず15日ですが、一階の床上50cmほどが浸水してしまった住宅(1件)の家具移動・床板はずし・床下の泥かきを行いました。
ボランティア人数10人ほどで作業を行いましたが、全体工程の半分も進まない状況を目の当たりにし、地元の方だけでなく全国からの被災地支援がとても大切だと感じました。

次に16日ですが、15日と同じ現場で床下の泥かき(床下に潜らないければいけない場所)を行いました。
この作業では、床下で泥を集める人・床下を移動し泥を運ぶ人・床上で泥を受けとり外に運ぶ人、全員の連携を必要とし、ボランティアにおいて助け合いの精神が非常に重要だと感じました。

総括になりますが、改めて災害の恐ろしさを感じたとともに、それらに打ち勝つためには困ってる人がいたら助ける、自分一人ではどうにもならない場合は周りを頼ることの大切さを学ぶことができました。また、ボランティア後に被災者の笑顔にふれてやって良かったなと感じました。
新たにプロジェクトに参加してくれた桐木君・石山君からは「実際に被害に遭われた方に寄り添い、心のケアをしていくことが大切だと改めて感じた」との感想を頂きました。

最後になりますが、貴重な経験の支援をして頂いた皆様に改めて感謝申し上げます。ありがとうございました!

学生さんが大活躍!宮城県丸森町 活動報告

執筆者:北海道みらい被災地支援プロジェクト代表 増川 拓

宮城県水害 災害ボランティア②

1日目の現場。堤防が決壊し、土砂が流入した校舎
建物も損壊していました
豚汁の差し入れを頂いた様子
2日目の現場への道のり
大きな岩を撤去!
頑張りました!ガッツポーズ!

 前日の大郷町に続き、2日目は丸森町で活動してきました。丸森町は台風に加え、10/25~26の大雨で再度浸水被害が発生したこともあり、復旧が大幅に遅れていました😢住宅地も少し奥まったところに行くと、公道ですら泥が積もり、ぬかるんだら車のタイヤが空転します🚗💦個人の住宅でようやく少しずつ泥だしや片付けが進んでいる状態で、公園などはそのまま。浸水で数十センチの泥が堆積しているのが分かります。

 さて、この日にボランティアセンターから配点された活動は、なんと水道の復旧😅💦正規の水道の他に、この集落では昔から山の斜面の湧き水を引水し、各世帯の生活に使っていました。🚰それが土砂崩れで湧水口や水路が埋没してしまい、全く水が出なくなったとのこと。❌湧水口や水路は里山の斜面にあり、重機は入れません。人の手で直すしかない場所でした。⛰️区長さんの指示に従って、地元の方々と泥を掘り出し、流木を撤去し、水路をパイプで繋ぎ、さらには取水口を塞いでいた大岩を力自慢の男子学生が泥まみれになって撤去!💪⛏️その後も交代で泥と泥水を掻き出し続け、ついに澄んだ水が集落のパイプまで通水しました!👍男子も女子も、泥まみれのずぶ濡れになりながら、やり遂げてくれました。😄

 区長さんも👴、帰り際に、「今日学生さん達がこんなに来てくれて、本当に助かった。」「あとはここからポンプに繋げば各家庭に水を回せる。もう大丈夫だ。ここまでやってくれて本当にありがとう。」と言ってくれました😊学生の皆さんは雨の中、大変な作業を本当に頑張ってくれました👍💯

 こういった若者達が、ボランティアに参加しやすくなる環境を整えるのも、我々年長者の役目ではないかと強く思いました。大学はボランティアで単位認定するとか🏫、企業はボランティア休暇を出したり交通費の補助をするとか🏢、国はそういう大学や企業に補助金出すとか💴、バスをチャーターしてボランティアを無料送迎するとか🚌……、まだまだ新しくできる仕組みはあるはずです!☝️

 災害はまた必ずやって来ます!それに備え、老若男女、世代や立場を超えて叡知を結集していきましょう!!

宮古市 災害ボランティアを終えて

執筆者:室蘭工業大学 大学院 修士1年 遠藤 幹大

【宮城県水害 災害ボランティア①

倒壊した家屋
畑へ流入した土砂
流れ着いた災害ごみ
運びだした土嚢
ボランティアセンターでの1枚
浄土ヶ浜のウミネコ

 11月3,4日に台風19号で被災した岩手県宮古市へ、宮蘭航路フェリーを利用して災害ボランティアに行ってきました。 3日は津軽石地区へ、一緒に参加してくれた林川君と15人程のメンバーで、川が氾濫し浸水した家屋の泥かきを行いました。

 道路などは辛うじて通れる状況になっていましたが、倒壊した市民会館や積み重なった流木などはそのままでした。収穫前の稲や畑などにも被害が及び、手付かずのまま残されていました。発災後当日の詳しい話をお伺いすると、流れてきた流木が橋に引っかかり堰き止められて氾濫してしまったそうです。高齢の両親を連れた状態では避難が難しく、一階部分は完全に浸水してしまい二階に逃げて難を逃れたと仰っていました。現地では畑へ入り込んでしまった泥を土嚢へ詰めて運び出す作業を行いました。泥はぬかるみ足場が悪く、土嚢自体も相当重く、気が遠くなるような作業でした。 

 4日は増川さん、林川君と共に愛宕地区へ行きました。山の斜面に沿って家が建ち並び、資材を担いで石段を登って現地へ向かいました。雨による土砂崩れで家屋が倒壊し、さらに破損した水道管から数日間水が流れ続け、下の家に土砂が流れ込んでいました。こちらでも泥かきを行いましたが土嚢の運び出しの際、石段のため台車が使えず、人力で運び下したためかなりの重労働でした。ボランティアの作業時間は10時から1時間の休憩を挟み15時までですが昼休憩が終わった時点で全員がクタクタでした。 

 発災後2週間以上が経過し、報道も少なく私達の記憶から薄れつつあります。ですが、現地の状況は未だに凄まじく、ボランティアもかなりの人数が参加していますが、依然として目処の立たない状況です。作業自体も重労働が多くかなり大変でしたが、綺麗になった現場と積み上がった土嚢の山、そしてなんと言っても被災者さんの笑顔を見ると、普段の生活では感じないような達成感と高揚感を感じました!!今回、できた事は少ないですが、現地の状況や被災者さんの声など、得られた経験を次に生かすのは私の役目だと思いますので、精進します。 

 また、2日は宮古市内を観光させて頂きました。青い洞窟、浄土ヶ浜、龍泉洞など見所いっぱいで楽しかったです。ボランティアも大切ですが、復興のためには地域にお金を落とすことが大切です。今ならなんと40%offで往復1万円以下で利用できますので、寒くなる前に是非利用しましょう!!

厚真町での炊き出し 支援を終えて

執筆者:室蘭工業大学大学院 修士1年 遠藤 幹大

胆振東部地震 災害ボランティア

本日のこんだて
大釜シチューです
炊き出しを終えての一枚
背中にとんぼが、、!!
お寺の被害の様子
災害ごみの様子

 9月17日に厚真町の孤立集落、ルーラルビレッジにて炊出しをしてきました。今回は浄土真宗大谷派の方達と一緒に、総勢17名のメンバーで行いました。また、ミーティング前には正楽寺さんのご厚意により、実際に被害を受けたお寺の中を見学させてもらいました。

 13時に配給を開始する予定でしたが事前の告知のお陰か、早くから地域の皆さんに集まってもらうことができました。メニューは豚汁80食・ゴハン60食・お汁粉40食、喫茶コーナーに飲み物を数種類用意しました。豚汁は全て完食。タッパーやお鍋などを持参で来て下さった方もいて、大変好評でした!また、暑い日にも関わらず、お汁粉も大人気でした。

 今回僕たちがお邪魔した所は震災後、隣町と繋がる道路が通行止になり、一週間近く孤立した状態でした。その上、水道も完全には復旧しておらず、今も尚給水車を頼りにしている状態です。その中で、出来立ての暖かくて美味しいご飯を届けられたことで少しでも励みになればと思います。いつもはチームやんじーのところで炊き出しに参加させてもらっていますが、今回は器具のセットから一連の作業を自分達で行いました。ご一緒させていただいた「じゃがネット」の皆さんの綿密な準備に助けられ、非常に好評で終われてよかったです。お世話になった方々に、この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました!!

 次回は9月24日(月)に炊き出しを予定しています。浄土真宗大谷派の方々が、お彼岸でお忙しということで、みらいプロジェクトのメンバーが中心となっての活動となりそうです。応援とご協力お願いします!!!

西日本豪雨 災害ボランティアを終えて

執筆者 室蘭工業大学 修士1年生 遠藤 幹大

【西日本豪雨 災害ボランティア②

家屋清掃でお邪魔したお宅
床上まで浸水していた為、すべてはがして清掃
本日だけで掻きだした泥の量
休憩中の一枚
現地であった同年代のボランティアさんとの一枚

 皆さん、被害の方は大丈夫でしょうか。私は9月6,7日に西日本豪雨災害のボランティアとして岡山県倉敷市にきています。先日の台風の影響で関空が閉鎖され、羽田経由でなんとか現地に入ることができました。6日の午前中は北海道胆振東部地震関連の情報収集などを行っていました。

 7日は浸水した家屋の清掃を手伝ってきました。ボランティアセンターで5人1グループになり、そのリーダーをやらせて頂きました。僕たちのチームは、過被災した家屋の復旧作業に取り組んできました。道路など一見するとかなり復興は順調に見えました。しかし、家屋の中で作業をすると生々しい爪痕が随所に見え、2ヶ月経ってもこの現状の中で人が生活していることを考えると、心苦しい中での作業でした。今回の活動を通して、土木分野として災害についてはある程度学んできたつもりでした。

 しかし、いざ現場に入り作業に取り組むと想像以上の現実が待っていました。その中でも、微力ながら僕の活動を通して子供達の笑顔を作ることが出来たのは苦労して駆けつけた甲斐があったかなと感じました。

 今度は北海道です。僕が22年間過ごした場所にもとうとう災害が起こってしまいました。やれることは少ないですが、いろいろ行動を起こしたいと考えています。一先ず本日何とか帰る策を練っています。必要な物資などありましたら用意できるかと思うのでお気軽にご連絡ください。皆さんも一緒に頑張りましょう。よろしくお願いします!!

子供たちとの科学教室!

執筆者:室蘭工業大学 学部3年生 高田 光太

西日本豪雨 災害ボランティア①

仮設住宅視察の様子
分厚い断熱材が、厚さと寒さを防ぎます
科学教室での一枚
子供たちも夢中です

 9/5(水)~9/8(土)で倉敷市に入り、支援活動をしています。本日行った活動は、被災地の仮設住宅の視察と、小学生への学習支援になります。

 仮設住宅はなんと千歳の企業が作っている住宅が採用されていました。現地では、室蘭工大のOBの方が!!!😲災害の中、遠い岡山の地での出会いに感激いたしました。住宅ですが、断熱材の厚さは北海道並のもの。断熱性能の高い高気密のものが採用されているそうです。夏は涼しく、冬は温かいですね。また、外寸サイズの規格も、トレーラーのコンテナの規格に合わせて作られていて、搬送も容易だそう。この度の北海道の震災でも多分に活用できるだろうなと思いました。

 また、市内の学童保育にて、水害のあった真備町の子供たちと、ペットボトルロケットロケットを使った科学教室を開催しました🚀子どもたちは作ったロケットが飛ぶ様子を見て大興奮!楽しんでくれていたようです😃途中何度か圧力が低く飛ばないこともありましたが、なんとか乗り切りました😅角度で飛ぶ距離が変わることに気づいた子もいて、これは物理で言う斜方投射ですよね。少しでも子ども達の学びに繫がったらいいなと思います。

 明日は倉敷市のボランティアセンターでの活動を予定しています。まだまだ頑張って参ります‼最後に、このような機会を与えてくださった増川先生、そして鶴島先生、また、活動を支援してくださったすべての関係各方々に、心より御礼申し上げます。