執筆者:北海道みらい被災地支援プロジェクト代表 増川 拓
【宮城県水害 災害ボランティア②】
前日の大郷町に続き、2日目は丸森町で活動してきました。丸森町は台風に加え、10/25~26の大雨で再度浸水被害が発生したこともあり、復旧が大幅に遅れていました住宅地も少し奥まったところに行くと、公道ですら泥が積もり、ぬかるんだら車のタイヤが空転します個人の住宅でようやく少しずつ泥だしや片付けが進んでいる状態で、公園などはそのまま。浸水で数十センチの泥が堆積しているのが分かります。
さて、この日にボランティアセンターから配点された活動は、なんと水道の復旧正規の水道の他に、この集落では昔から山の斜面の湧き水を引水し、各世帯の生活に使っていました。それが土砂崩れで湧水口や水路が埋没してしまい、全く水が出なくなったとのこと。湧水口や水路は里山の斜面にあり、重機は入れません。人の手で直すしかない場所でした。区長さんの指示に従って、地元の方々と泥を掘り出し、流木を撤去し、水路をパイプで繋ぎ、さらには取水口を塞いでいた大岩を力自慢の男子学生が泥まみれになって撤去!その後も交代で泥と泥水を掻き出し続け、ついに澄んだ水が集落のパイプまで通水しました!男子も女子も、泥まみれのずぶ濡れになりながら、やり遂げてくれました。
区長さんも、帰り際に、「今日学生さん達がこんなに来てくれて、本当に助かった。」「あとはここからポンプに繋げば各家庭に水を回せる。もう大丈夫だ。ここまでやってくれて本当にありがとう。」と言ってくれました学生の皆さんは雨の中、大変な作業を本当に頑張ってくれました
こういった若者達が、ボランティアに参加しやすくなる環境を整えるのも、我々年長者の役目ではないかと強く思いました。大学はボランティアで単位認定するとか、企業はボランティア休暇を出したり交通費の補助をするとか、国はそういう大学や企業に補助金出すとか、バスをチャーターしてボランティアを無料送迎するとか……、まだまだ新しくできる仕組みはあるはずです!
災害はまた必ずやって来ます!それに備え、老若男女、世代や立場を超えて叡知を結集していきましょう!!