宮古市 災害ボランティアを終えて

執筆者:室蘭工業大学 大学院 修士1年 遠藤 幹大

【宮城県水害 災害ボランティア①

倒壊した家屋
畑へ流入した土砂
流れ着いた災害ごみ
運びだした土嚢
ボランティアセンターでの1枚
浄土ヶ浜のウミネコ

 11月3,4日に台風19号で被災した岩手県宮古市へ、宮蘭航路フェリーを利用して災害ボランティアに行ってきました。 3日は津軽石地区へ、一緒に参加してくれた林川君と15人程のメンバーで、川が氾濫し浸水した家屋の泥かきを行いました。

 道路などは辛うじて通れる状況になっていましたが、倒壊した市民会館や積み重なった流木などはそのままでした。収穫前の稲や畑などにも被害が及び、手付かずのまま残されていました。発災後当日の詳しい話をお伺いすると、流れてきた流木が橋に引っかかり堰き止められて氾濫してしまったそうです。高齢の両親を連れた状態では避難が難しく、一階部分は完全に浸水してしまい二階に逃げて難を逃れたと仰っていました。現地では畑へ入り込んでしまった泥を土嚢へ詰めて運び出す作業を行いました。泥はぬかるみ足場が悪く、土嚢自体も相当重く、気が遠くなるような作業でした。 

 4日は増川さん、林川君と共に愛宕地区へ行きました。山の斜面に沿って家が建ち並び、資材を担いで石段を登って現地へ向かいました。雨による土砂崩れで家屋が倒壊し、さらに破損した水道管から数日間水が流れ続け、下の家に土砂が流れ込んでいました。こちらでも泥かきを行いましたが土嚢の運び出しの際、石段のため台車が使えず、人力で運び下したためかなりの重労働でした。ボランティアの作業時間は10時から1時間の休憩を挟み15時までですが昼休憩が終わった時点で全員がクタクタでした。 

 発災後2週間以上が経過し、報道も少なく私達の記憶から薄れつつあります。ですが、現地の状況は未だに凄まじく、ボランティアもかなりの人数が参加していますが、依然として目処の立たない状況です。作業自体も重労働が多くかなり大変でしたが、綺麗になった現場と積み上がった土嚢の山、そしてなんと言っても被災者さんの笑顔を見ると、普段の生活では感じないような達成感と高揚感を感じました!!今回、できた事は少ないですが、現地の状況や被災者さんの声など、得られた経験を次に生かすのは私の役目だと思いますので、精進します。 

 また、2日は宮古市内を観光させて頂きました。青い洞窟、浄土ヶ浜、龍泉洞など見所いっぱいで楽しかったです。ボランティアも大切ですが、復興のためには地域にお金を落とすことが大切です。今ならなんと40%offで往復1万円以下で利用できますので、寒くなる前に是非利用しましょう!!

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